出光カード/ ガソリン代の節約・お得度でクレジットカードを比較

出光カード
オススメ度:
2
名称:
出光カード
石油会社:
出光興業・出光クレジット
年会費:
1,312円
ロードS:
初年度無料・1,575円でグレードアップ
L値引き:
月額利用料による(1円~20円値引き)
ボーナス:
特に無し

出光カードは出光ヘビーユーザーで引き落としを10万円分は集約できれば!

出光カードは、出光興業の子会社である出光クレジットが発行しているカードで、出光のガソリンスタンドで割引きやポイント付与を受けられる。出光カードはゴールド系などを含めて5種類あり、その中でもランクは最も低いノーマルカードの位置づけになっている。

年会費は初年度こそ無料だが、次年度以降は1,312円が必要になる。この点は、同じ出光であればマイドぷらすカード(mydoPlus)と同様だ。また、このカードは、ガソリン代が値引きされる「ね~びきコース」とポイントが獲得できる「た~まるコース」が選択できるが、今回はね~びきコースを選択した場合で、他社カードとサービスと数字面で比較した。

さて、このカードを利用するにあたって注目すべき付帯サービスは下記4点が挙げられる。

  • ・ロードサービスが1年間無料
  • ・西友・リヴィン・サニーでの利用で5%割引
  • ・年会費1,050円を追加することで「出光ハウスサービス」を受けられる
  • ・カード利用額によってガソリン代を値引き

逆に利用するにあたって注意点/ポイントは下記3点がある。

  • ・2年目以降は年会費が発生
  • ・ガソリン代の値引きは月間で150リットルまで
  • ・他社比較シミュレーションでは、値引きの効率はトップに近い(後述)
出光ロードサービス

まず、このカードの特徴の1つに、入会した初年度は無料でロードサービスが受けられる点がある。次年度以降は有料だが、ガス欠やキーの閉じこみ等の状態になってしまった場合に、無料で現場で応急処置を施してくれる。さらに、1,575円を追加することで、自動車での移動が困難になった場合にレンタカーや帰宅費用を補助してくれる。

サービス面に違いはあるが、JAF(日本自動車連盟)を利用すると年会費が4,000円のため、こちらの方がお得ではある。JAF会員でなくロードサービスを呼ぶと高額なため、その予防線として申し込むという手もある。

また、特筆すべき点として、西友・リヴィン・サニーでの買い物では5%割引きが適用されるのが、地味にありがたい。紙でなくウェブ明細にすることで300円割引きもある。また、年会費とは別に1,050円が必要になるが、「出光ハウスサービス」で鍵を紛失した際の自宅の鍵開けや、水漏れなどを無料で処置してくれる。他の石油会社系カードには無い独特なサービスだ。不要な人も多いだろうが・・・。また、カードの月額利用額によって、1万円でリッターあたり1円の値引き、5万円でリッターあたり5円の値引きを受けられ、最大でリッター20円まで値引きが受けられる(他社との値引きの比較は後述)

一方で、利用額や利用条件の如何に関わらず、次年度以降は年会費が必要となる。他カードであれば、利用条件を満たせば年会費無料になることも多いため、この点は注意したい。また、値引きが適用されるのは、月間で150リットルまでとなるため、合わせて注意したい。大抵の自動車ユーザーは、そこまで給油することはないだろうが、相当の距離を走る人は注意したいところだ。

次に、他社カードと年会費・無条件のリッター値引き・利用額毎のリッター値引き・ロードサービス等を比較した。さらにカードをショッピングなどで月間5万円・10万円をショッピングで使用し、1万円分・2万円分の給油をした場合の、年間値引き額を比較した。その際、全国の平均的なレギュラーガソリン価格である153.8円/Lで計算し、ガソリン価格は変動しないものとして下記計算式でシミュレーションした。また、月5万のショッピングの場合の年会費との差額も計算した。
年間値引き額={ (\10,000÷153.8)×L値引き×12ヶ月} -その他の特殊な割引
※L値引きは、無条件の値引きと利用額毎のボーナス値引きを足した数字

名称 出光
カード
出光
mydoPlus
ENEOS
カードC
ENEOS
NICOS
Shell
Starlex
コスモ
オーパス
コスモ
トリプル
JCB
ドライバ
プラス
NICOS
シナジー
P-one
Flexy
外観 出光カード(出光クレジット) 出光まいどプラスカード ENEOSカードC(キャッシュバック) ENEOSカード(NICOS) シェル スターレックスカード コスモ・ザ・カード・ハウス/オーパス コスモ・ザ・カード トリプル VISA/JCB/Master JCBドライバーズプラスカード NICOS シナジーカード P-one Flexy
初年度
年会費
無料 無料 無料 無料 無料 無料 \1,312 無料 無料 無料
年会費 \1,312 無料※ \1,312 \1,312 \1,312※ 無料 \1,312 \1,312 \2,100※ 無料
L値引き - \2 - - - - - - - -
月5万
値引き
5円/L 3円/L 5円/L 4円/L 3円/L - \400 5% 5円/L 1%
月10万
値引き
10円/L 6円/L 7円/L 7円/L 7円/L - \900 10% 7円/L 1%
ロード
サービス
初年無料 787円 無料 無料 - - - - - -
値引き
限界L
150L 100L
300L
150L 150L 300L 無制限 無制限 無制限 300L 無制限
月5万
1万給油
\4,201 \4,201 \3,901 \3,121 \4,201 \3,121 \4,800 \6,000 \3,901 \6,000
月10万
2万給油
\15,905 \12,259 \10,923 \10,923 \10,923 \6,242 \10,800 \24,000 \10,923 \12,000
年会費
値引き
差額
\2,889 \4,201 \2,589 \1,809 \2,889
(\4,201)
\3,121 \3,488 \4,688 \1,801
\3,901※
\6,000
ガソリン代を節約・得できるカードの比較表(出光カード・出光mydoPlus・ENEOSカードC・ENEOSカード NICOS/Shell Starlex・コスモカードオーパス・コスモ トリプル・JCBドライバープラス・NICOSシナジー・P-one Flexy)

上図の通り「出光カード」はコスモカード・トリプルには劣るが、石油系カードの中では優秀な部類だ。同じ出光の「まいどプラス」と比較すると、月5万円のショッピング利用であれば値引き額に差は生じないが、月に10万円以上を引き落とすと、3,000円近い差額が発生する。ただし、「まいどプラス」は年会費が無料だが、このカードは1,312円が必要なため、月5万ショッピング利用で1万円分の給油だと、まいどプラスの方がお得になることは注意したい。また、このカードはJCBドライバーズプラスやP-oneFlexyには値引き額では劣る。特に、月額利用が大きく給油量も大きくなるほど差が広がるため注意したい。

結論としては、出光で頻繁に給油をする人で、出光カードに引き落としを10万円以上は集約できる人であればオススメできそうだ。「まいどプラス」と比較すると、月5万~8万程度のショッピング利用であれば値引き額が同額のため、年会費が安価なだけ、このカードの方が損をする。しかし、月に10万以上の引き落としをこのカードに集約することで、値引き額が「まいどプラス」を上回る。そのため、10万以上の引き落としの集約ができれば、このカードの方がオススメだ。出光ゴールド系のカードも存在しているが、値引き額は変わらないため、付帯サービスを魅力的に感じなければ、入会する必要は無い。また、出光にこだわらずにガソリンスタンドを利用している人であれば、JCBドライバープラスか、反則に近いがP-oneFlexyを検討したいところだ。