小田急ポイントカード(OPクレジットカード)/ 百貨店・ファッションビルの割引優待・ポイント獲得の比較

小田急ポイントカード(OPクレジットカード)
オススメ度:
3
名称:
小田急ポイントカード/OPクレジットカード
年会費:
無料
優待店:
小田急グループ(小田急電鉄・小田急百貨店など)
ポイント付与:
200円 → 1ポイント
ポイント換算:
100円利用 → 0.5円割引
ボーナス:
入会時500ポイント /小田急乗車時

小田急ポイントカード(OPクレジットカード)は無料の百貨店系では最強か?

小田急ポイントカード(OPクレジットカード)は小田急電鉄が発行しており、VISA/JCB/MasterCardから選択できる。年1回の利用で年会費525円は免除となり実質は無料だ。ポイントは、小田急グループでの買い物は「買い上げ利用ポイント」と「クレジット利用のポイント」がダブルで貯まる。ただし、通常の飲食店等ではクレジット利用のポイントのみとなる。

貯めたポイントは、小田急グループでの買い物で割引に利用できる。ゴールドカードもあるが、旅行保険や空港ラウンジ利用が付加されるだけで、特別なメリットは無い。以下、百貨店とファッションビルで割引・キャッシュバックできるカードと数字・サービスで比較した。

さて、このカードを利用するにあたって注目すべきサービスは下記3点が挙げられる。

  • ・新規入会で500ポイント(500円分)
  • ・小田急グループで最大10%分のポイント /小田急に乗車して乗車ポイント
  • ・PASMOオートチャージに対応/チャージでポイント

逆に利用するにあたって注意すべき点は下記4点がある。

  • ・小田急グループでも新宿ミロード
  • ・ハイアットなどは5%以下のポイント
  • ・ポイントの有効期限は実質1年3ヶ月と非常に短い
  • ・他社比較シミュレーションでは、ポイント・割引きは他社より少額(後述)
Opクレジットカード/小田急ポイントカードの各種ポイントサービス

まず新規入会についてだが、入会するだけで500ポイント(500円分)が獲得できるが、他社も750~1,000円分の入会ボーナスがある。無いよりはマシというレベルでしかないか。。。

ポイントは、小田急グループでの買い物なら100円毎に1ポイント、グループ外なら200円で1ポイントになる。注意したいのは、最大10%分のポイントが付くと謳っているが、小田急百貨店では百貨店での買い物が年間80万円を超える必要があり、この厳しい条件を満たせる人は少ないだろう。

特筆すべきメリットとしては、パスモをチャージするとチャージ金額が200円毎に1ポイントを獲得できる他、チャージ以外に小田急に乗車すれば乗車ポイントも貯まる点がある。例えば1ヶ月に小田急線に21回乗車(3,800円と仮定)すると5%のポイント付与率となり、190ポイントを獲得できる。微々たるポイントだが1年間で2,280ポイントと考えればお得だ。

一方で、ポイントの有効期限が1年3ヶ月と他社よりも短い点に注意したい。正確には、入会後1年間はポイントを貯める期間があり、1年経過後には次年度のポイントを貯める期間が始まる。そして、入会から1年3ヵ月後に入会から貯めていたポイントは失効する。ポイントは貯めている1年間の途中で使用できるため、頃合を見計らって適宜、ポイントを交換した方が良いだろう。

次に、他社カードと年会費・ポイント還元率・入会や利用額ごとのボーナス等を比較した。 さらに年間50万円/100万円を使用した場合の割引額、そこから年会費を差し引いた金額を比較した。ポイント優待店(東急なら東急百貨店、小田急であれば小田急百貨店など)での買い物は、一定の決済額毎にボーナスポイントが存在するため、その点も加味してキャッシュバック額を計算した。
・ポイントによるキャッシュバック額= (50万×ポイント還元率)- 年会費
・上記にポイント優待店を加味= 上記 +(10万円×ボーナス還元率)

名称 小田急
ポイント
カード
タカシマヤ
カード
タカシマヤ
カード
ゴールド
TOP
CLUBQ
カード
MI
カード
MI
カード
ゴールド
DAIMARU
松坂屋
カード
DAIMARU
松坂屋
ゴールド
エポス
カード
109
メンバーズ
カード
画像 Opクレジットカード/小田急ポイントカード(ノーマル・ゴールド) タカシマヤ カード タカシマヤ カード ゴールド TOP&CLUBQ JMBカード MIカード(三越 M CARD・MICARD・伊勢丹アイカード) MIカード ゴールド(三越 M CARD・MICARD・伊勢丹アイカード) DAIMARUカード・マツザカヤカード DAIMARUカード・マツザカヤカード ゴールド エポスカード 109メンバーズカード
年会費 \0 \2,100 \10,500 \1,050 \2,100 \10,500 \1,050 \7,350 \0 \1,312
入会
ボーナス
500P 抽選 抽選 1,000P - - 1,000P 1,000P \2,000 -
P通常店
ポイント
還元率
0.5% 0.5% 1.0% 0.5% 0.5% 1.0% 0.5% 1.0% 0.5% 0.5%
P優待店
ポイント
還元率
1.0%
※5.0%
※7.0%
8.0% 8.0% 3.0% 5.0% 5.0% 5.0% 5.0% 1.0% 1.0%
P優待店
20万
ボーナス
- - - 5.0% 7.0% 7.0% 5000P 5000P - 10%
電子マネー PASMO - - PASMO - - - - Edy -
1年50万
年会費考慮
\2,500 \400 -\5,500 \1,450 \400 -\5,500 \1,450 -\2,350 \2,500 \1,438
1年50万
P優待店
10万
\3,500
※\7,500
\6,300 \2,500 \4,450 \5,400 -\500 \6,450 \2,650 \3,500
※\13,500
\2,438
※\7,438
※\12,438
1年100万
P優待店
20万
\7,000
※\19,000
\18,900 \15,500 \13,950 \16,900 \13,500 \14,950 \13,650 \7,000
※\27,000
\6,688
※\16,688
※\26,688
百貨店・ファッションビルで割引優待かポイントが獲得できるカードの比較表(小田急・タカシマヤ・TOP CLUBQ・MIカード・DAIMARU・松坂屋・エポス・109)

上図の通り「小田急ポイントカード」は他社カードと比較すると、年会費が無料のため、小田急グループでの買い物を無視するとトップのお得さになる。年間50万円の利用に、小田急グループでの買い物を加味すると他社よりは大きく劣ってしまう。ただし、グループではなく小田急百貨店で年間10万円を利用すれば、トップの割引額となる。年間100万円に小田急百貨店20万円利用でも同様だ。

また、小田急グループ(百貨店除く)での買い物でも、他社カードを上回る可能性はある。その1つがパスモを利用した方法で、200円チャージで1ポイント獲得を計算すると、年間60万円チャージすれば逆転することは可能だ。1ヶ月に5万円と考えれば、一部のヘビーユーザーなら条件を満たせる。また、グループ内で百貨店に次いでポイント率が高いミロード(5%)に集約すれば6,000程度まで上昇させられる。

結論としては、小田急グループよりも小田急百貨店での買い物額が大きい人ならオススメだ。また、どこの百貨店系のカードを持つか迷っている人も、年会費が無料のため持っておいて損は無い1枚だ。ただ、年間利用額が10万円以下となると、ポイント還元率10%から5%(\0.1→\0.5)に減少するため、他社カードも検討したい。特に、小田急百貨店と高島屋の買い物額が同程度であれば、年間の買い物額に左右されず8%が割引されるタカシマヤカードの方がオススメだ。

また、カードが増えても苦にしない人は、基本的には百貨店毎にカードを保有するのがベストだ。特に、百貨店系のカードは、百貨店本体及びグループ企業での買い物以外での決済額は、ポイント獲得・割引に左右されないためだ。どれだけ飲食店・レストランで決済しようと、百貨店で買い物した年間利用額に割引額が大きく左右されてしまう。1つのカードに束ねるよりは、百貨店毎にカードを持っていたほうが、各百貨店で各カードでの割引が享受できるため、最終的にはお得になる。